EYEVANのモノづくり

Craftsman ship

神は細部に宿る。
EYEVANの「モノづくり」に触れる。

EYEVANにとって、アイウェアは単なる「製品」ではありません。デザイナーの哲学、鯖江の職人たちの指先の感覚、そして最新技術が融合し、時間という概念さえ超えて生まれる一つの「作品」。ここでは、その情熱的なこだわり、私たちの「モノづくり」の裏側をご紹介します。

ORIGINS - 起源
ANATOMY - 解剖
TRADITION - 伝承

Origins

起源

雪国の副業から、
世界が注目する聖地へ

私たちの物語の舞台は、福井県鯖江市。
今でこそ世界的な眼鏡の産地ですが、その歴史は1905年、農家が冬の間の収入源として始めた副業がルーツです。

雪深く、厳しい冬を乗り越えるための営みが、先人たちの手によって受け継がれ、磨かれ、いつしか世界に誇る「モノづくりの聖地」へと発展しました。EYEVANのDNAには、この土地で育まれた実直なクラフツマンシップが深く刻み込まれています。

上：今や世界がその名を知るメガネの街、福井県・鯖江。左下：デザインの平面図。その余白を頭の中で埋めて、曲線を想像して、立体にする。右下：組み立て工場には大小さまざまな機械が並ぶ。

Anatomy

解剖

EYEVANの「モノづくり」を構成する、
３つのこだわり

一本の眼鏡が、なぜこれほどまでに人を魅了するのか。その秘密は、
効率や常識とは無縁の、こだわり抜かれた工程にあります。

1. 非効率な時間 ―
「磨き」という名の職人技

プラスチックフレームが生み出す、濡れたような艶。それは、時間をかけることでしか生まれません。

EYEVANでは、竹のチップと共に樽の中で20時間以上揺らし続ける「ガラ磨き」の後、さらに職人が一本ずつ手で磨き上げます。

特に硬質なセルロイド素材に至っては、通常の約3倍もの時間を要する。この「非効率」とも言える丁寧な手仕事が、圧倒的な品格を生むのです。

上：職人による手磨き。フレームの表情や質感を決定づける重要な工程だ。左下：ガラ磨きに使われる竹のチップ。右下：テンプルとフロントは別々に作られ、最後に組み上げられる。

2. 0.01ミリの対話 ―
メタルを「彫刻」する技術

EYEVAN 7285の芸術的なメタルパーツは、硬質なチタンの板から、まるで彫刻のように生み出されます。

最低でも10種類の金型を使い、何十トンもの圧力をかけて、ミクロン単位の精度で模様を刻む。

機械を操りながらも、最終的な品質を決めるのは、数値化できない職人の「さじ加減」。これは、素材と職人の静かな対話が生む芸術です。

上：工場内にはさまざまな形状の金型が並ぶ。左下：チタンの板材から打ち抜かれたフロントパーツ。さらにプレスを施し立体感を出していく。右下：型抜き後の板材。

3. パーツに宿る哲学 ―
一本のネジから

EYEVANの美意識は、外から見えない場所にこそ、研ぎ澄まされます。

例えば「10 eyevan」の、星形のトルクスネジ。なぜ、軽い力でこれほど滑らかに、そして確実に締まるのか。それは、美しさと機能性という矛盾する課題に、3年もの歳月をかけて向き合った、私たちの答えです。

目立たないパーツ一つひとつに、受け継がれる職人技と最新のテクノロジーを注ぎ込む。その飽くなき探求心の果てに、EYEVANの「作品」は生まれるのです。

上：10 eyevanのデザインの起点となるβチタン製のトルクスネジ。左下：装用時に鼻へ掛かる重さの負担を軽減させる為に、眼鏡の後方部に重しとなる18m金のエンドチップ。右下：熟練職人達の手により一つ一つ丁寧に作られる天然の貝を使用したシェルパッド。

Tradition

伝承

熱量のバトン
― 工房から、あなたの手元まで

この執念とも言えるモノづくりの熱量は、デザイナーと職人だけで完結しません。

EYEVANの販売スタッフは、単なる販売員ではなく、この物語の「語り手」です。一本のフレームに込められた哲学、職人たちがかけた時間、ネジ一本の背景までを理解し、その価値と情熱をお客様へと繋いでいく。デザイン、製造、販売、すべての人間が同じ熱量を共有し、ブランドを創り上げています。

EYEVANの仕事は、この物語のバトンを受け取り、次の誰かへ、そして未来へと繋いでいくこと。細部を愛し、その価値を信じるあなたを、私たちは待っています。