HISTORY
眼鏡はファッションへ。
アイヴァンの50年。
アイヴァンの50年。
GLASSES MAKE A FASHION HISTORY
今ではスタイルの決め手を担うアイテムの一つである眼鏡。メタルやアセテート、ウェリントン型やボストンタイプなど、素材や型の種類は無数にあり、TPOに合わせて替えるのも常識。アイウェアのセレクトショップもあちこちにあり、誰もが服や靴と同じような感覚で眼鏡選びを楽しんでいる。しかし、それら当たり前のことが1970年代初頭までは真逆だった。”ガリ勉””オタク”の象徴として、あくまで視力矯正を目的とした道具という認識だった。販売店のスタッフは白衣を身に纏った検眼医で、オシャレとは遠くかけ離れた存在。65年にアイビーのバイブル『TAKE IVY』が発行され、その中にも眼鏡を掛けた学生の姿が確認できるが、当時洋服に敏感だった若者も、そこだけは真似しようとしなかったのである。では、どのタイミングでファッションと結びついたのか。
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1972医療器具をファッションに変える改革が始まった。
山本防塵眼鏡(株)が(株)アイヴァンを設立。石津謙介氏主宰のファッションブランド〈ヴァン ヂャケット〉の“着るメガネ”をコンセプトに、アイウェアブランド〈EYEVAN〉がスタート。一般メガネフレームに進出する。視力矯正器具イメージを一新した広告戦略。広告「メガネを着る革命」では”着替える”ことを強く打ち出した。 -
1977ボストンとウェリントンが学生の定番に。
日本人の骨格に合うフレーム幅や長時間かけてもストレスの少ない軽さを求めた結果、「ボストン」と「ウェリントン」を発表。あまり知られていないが、山本哲司がこの2型の名付け親。 -
- 1980山本防塵眼鏡(株)、社名を山本光学(株)に改称。
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1982アイビーを卒業した本物志向の紳士へ。
アイヴァン登場から10年。若者の間に人気が浸透し、ファッションアイテムとして定着した頃、今度は大人のための眼鏡が求められるように。アイビーの源、ブリティッシュトラッドに向かうのは当然の流れだった。伝統や知性を感じさせる縁なし眼鏡が主力商品に。 -
1985世界に認められた上質な鯖江メイド。
山本光学(株)、メガネ事業を本社に統合。(株)アイヴァンを吸収合併するとともに、
福井県鯖江市を本社にオプテックジャパン(株)を設立して一般メガネフレームおよびサングラスの製造に着手。昭和60年には、福井県の鯖江市に眼鏡工房、EYEVAN CRAFT FACTORYを設立し、100年以上に渡り受け継がれてきた職人の技術に再度スポットライトを当てた。 -
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1989オリバーピープルズ社とライセンス契約を締結。
米・ロサンゼルスのオリバーピープルズ社とメガネの製造、販売ライセンス契約を締結。 -
1992数多くの海外セレブたちが〈EYEVAN〉を愛用する。
米のカルチャー誌『ピープル』で〈EYEVAN〉を身につけているマドンナの姿が取り上げられるなど、
数多くの海外セレブたちが〈EYEVAN〉を愛用する。 -
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- 1995東京・青山に「オリバーピープルズ 東京ギャラリー」をオープン。
- 1998山本光学グループの組織改組に伴い、オプテックジャパン(株)は山本光学(株)から経営分社したうえで分離独立。
- 2003アイウェアブランド〈EYEVAN〉の展開を一時休止する。
- 2007六本木・東京ミッドタウンにアイウェアのセレクトショップ「EYEVAN 東京ミッドタウン店」をオープン。
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2013〈EYEVAN 7285〉をローンチし、国内外で注目を浴びる。
〈EYEVAN〉の意志を継ぎ、 ファッションとプロダクトを融合させたアイウェアブランド〈EYEVAN 7285〉をローンチ。また、パリの「コレット」やニューヨークの「バーグドルフ グッドマン」といった海外のセレクトショップから取り扱いの依頼を受け、国内外で注目を浴びる。 -
- 2013山本哲司代表取締役社長が取締役会長に就任。山本典之代表取締役専務が代表取締役社長に就任。
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2017旗艦店や新ブランドを次々とローンチ。
東京・青山に〈EYEVAN 7285〉の旗艦店「EYEVAN 7285 TOKYO」をオープン。-
“美しい道具”をコンセプトに、10種の特別なパーツで構成されたアイウェアブランド〈10 eyevan〉をローンチ。
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ファッション性と機能性を融合させたライフスタイル・アイウェアブランド〈Eyevol〉をローンチ。東京・青山に旗艦店「Eyevol Tokyo Store」をオープン。
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2018アイウェアブランド〈EYEVAN〉が復活、新たにリローンチ。
WORLD OF EYEVAN
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SABAE, FUKUI福井県・鯖江の歴史と革新が息づいている。福井県鯖江市。今や世界がその名を知るメガネの街。メイド・イン・サバエ。このひと言さえあれば、品質は間違いなくギャランティされる。ナポリのドレスシャツ、ノーザンプトンの革靴、アイラ島のモルトウイスキーのように、その場所と製品が分かちがたく結びついている。
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HISTORY眼鏡はファッションへ。アイヴァンの50年。今ではスタイルの決め手を担うアイテムの一つである眼鏡。しかし、1970年代初頭までは、あくまで視力矯正を目的とした道具という認識だった。では、どのタイミングでファッションと結びついたのか。
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KYOTO福井・鯖江と京都。ものづくりの縁で繋がる。京都・祇園に店を構えたことをきっかけに、京都の職人と眼鏡にまつわる製品の開発を始めた。 福井・鯖江と京都。職人に支えられたものづくりの共通項を探り、世界へと発信する。